高校でわかりにくい授業はダメダメ。時間を忘れさせる授業こそ求められている!!

高校はもちろんすべての学校の教師は授業をわからせたいと考えています。けれど、目の前の教材をこなすことに追われなかなか立ち止まってわかる授業とはどんなものかと考えることができません。

再任用制度で週3日勤務になった時にしみじみとゆとりを持って授業に望むことができるようになったと言う話をよく聞きます。その時になって初めて学校の教師はわかりにくい授業を克服するキーを手にすることができるのです。

定年を過ぎなければいい授業はできないのでしょうか、いやそんなことはありません。いい授業が成り立つためにはいくつかの要素が必要と感じます。それが揃っていい授業ができたとき生徒の口から出る言葉は「え、もう終わり?」という言葉なのです。

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学校の教師は忙しすぎる

実際に授業をしてテストをすると生徒がどれだけ理解してくれたのかわかるわけですが、それはまた、教える側から見るとどれだけ理解させることができたのかということと裏表の関係になります。即ち、生徒がテストされているとき、教える側のこちらもテストされているわけです。

生徒が興味関心を持って熱心に聞いてくれるような授業をすればいいのですが、実際の現場では設定した年間計画に基づいて一定量の「範囲」をこなさなければなりません。その結果、嫌がる子どもの首を押さえつけてむりやりわかりにくい話を聞かせるような授業を展開するようなことも起こってきます。
そのような授業の内容は生徒の頭には入っていきませんし当然定着しません。これは、高校はもちろんすべての教育現場において言えることです。

3日勤務をして気のつくこと

定年退職をした後の年齢の人々を対象に私どもの職場には再任用と呼ばれる雇用形態があります。これは、1週あたり希望によって5日~3日の日数で勤務するもので、5日勤務の場合はほとんど他の常勤の職員と同じ内容で仕事をします。したがって、学級担任をしたり校内の仕事分担の責任ある地位についたりもします。私は再任用制度で週3日勤務を経験しました。

3日勤務をし始めて感じたのですが、1週間7日のうち4日間が休みなのです。当然給与はそれ相応の額になりますが、3日働いてあとの4日遊びまくるという生活にはなりません。

休みの間も次の授業の中身を頭のなかで考えているのです。簡単に言うと、授業の準備に使える時間が従来に比べてぐっと増えたことになります。「ゆとり」が生まれたのです。これは、再任用仲間で喋ったときに共通するものでした。

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時のすぎるのを忘れる授業ができた

再任用の勤務になってから、授業にゆとりを持って望むことができるようになったと言えば皮肉な話ですが、フルタイム勤務時代の授業にも手応えを感じた記憶があります。

いい授業というのができたと感じたとき、授業が終わったあと心地よい疲労感と充実感が残ります。そんな時生徒の口から出る言葉は共通していて「え、もう終わり?」という言葉です。こんな言葉が出る時の授業を思い出してみると次のようなことがいえます。

  1. 生徒がその日の話に集中している
  2. 授業のテンポがとても良かった
  3. 生徒とこちらのやり取りキャッチボールがスムーズであった

1の生徒の集中は導入がうまく行った結果と考えられます。2の授業のテンポは授業の進行設定がよく練れていたからだと考えられます。3のキャッチボールは生徒の理解度を確認して進むために欠かせないもので、全体に問いかけて返事のないときに答えに近いものを答えてくれそうな生徒を指名したりもします。こんな時、生徒の名前はテンポよく行くためにも覚えてないと困るものです。

生徒と教師の人間関係も大切

いい授業ができたと思えるためには、更に幾つかの条件があるように感じます。

その一つとして、その授業をしたクラスの生徒と私との間がいい関係で、極めて円満な人間関係が出来上がっていることが望ましいということです。きっと私はそのクラスへ行くときには気分もウキウキして職員室を出ることでしょう。

こんなふうに書いてくるといい授業というのはなかなか出来ないように思われそうですが、

  1. 導入部分で生徒の意識をしっかりつかむ
  2. 授業の進行設定をしっかり練り上げる
  3. クラス全体や生徒個々人とのキャッチボールをしっかりする

という方向性を持って望むことで打率は上昇するように思えます。

ただ、上記1と2はしっかりと準備すればそれなりの成果は得られるものですが、3の人間関係を作り上げるということはなかなか簡単にはできません。でも、生徒の名前を覚えることは他の準備同様に努力してできないことではないといえます。私は、この名前覚えが苦手で、クラス写真を借りてきて必死になって覚えたものです。

今回のまとめ

  • 高校はもちろんあらゆる教育の現場でわかりにくい授業は受け入れられない
  • 学校の教師は忙しくて目の前の教材をこなす事に追われがち
  • 週三日の勤務をしてみてゆとりを持って授業に望めることを発見
  • いい授業は生徒の集中がよく、テンポよく、生徒とのキャッチボールがうまく行った授業
  • 授業クラスの生徒との人間関係も大切できるだけ名前を覚えるようにする

週5日勤務のフルタイムの時はそんなに感じなかったのですが、週3日勤務になった時に今までなんと忙しい中で仕事をしていたのかと実感したものです。

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