学校の黒板をきれいに維持する方法をご存知?掃除の時間に毎日することは?

教室に入った時、生徒の顔も気になりますが、黒板の状態も気になるものです。きちんと消してあったらすぐに授業に入れるけど、前の時間の黒板が残っていたら消すことから始めなければならないし、チョークの粉も飛び散ります。

きれいに維持された黒板であれば気持ちよく授業に入れます。どんな方法で黒板は維持管理されているのでしょう。誰しも、きれいな黒板のほうが見やすいと感じるでしょう。
朝の一時間目から始まって、掃除時間を経て、一日が終わるまで、どのように生徒たちと先生は黒板と関わっているのでしょうか?時間を追って見てみましょう。

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教室の黒板が気になる

教員が学校で教室に行ったときまず目にするものと言えば黒板です。教室に入る際に全身でクラスの様子を感じながらも、黒板が目に入ってきますよね?前の授業の黒板がそのまま残っていたりすると、ちょっと、イラッとしながら「日直さん、誰ですか!」と挨拶をする前に大きな声で叫んでしまいます。

前の時間が実験・実習や体育実技で教室移動のあったときにたまに起こることです。そこから黒板を拭いていたら時間のロスですし、慌てて黒板を消すとチョークの微粉末が舞い上がるのでこれも神経を刺激します。黒板を消す方法にもテクニックが要求されます。

教師にとって黒板は戦場かも

朝一番、一時間目の教室できれいな黒板に出会うと大変気持のいいものです。良い授業をしなければという思いが自然に湧き出してきます。教員にとって、黒板は極端な言い方をすればある種の神聖な場所・授業という戦いをする「戦場」ともいえます。

この黒板を美しく保つことは、クラスを管理する学級担任の重要な仕事といえます。「大切な我がクラスの生徒」が授業を受ける黒板を美しく維持できなければ学級担任の資格はないでしょう。この大切な黒板の日常的な維持管理について考えていきましょう。

新品の黒板はシートに包まれて・・

学校の教員と言っても新品の黒板に出会うことはあまりないでしょう。学校ができるときに黒板は設置されるのですから、そんな機会に遭遇することはあまり無いはずです。教室に黒板が設置されたとき、黒板には薄いビニールシートが被せられていて縁のアルミの枠で止められています。注意書きにはカッターナイフでアルミ枠に沿ってこのビニールシートを切り取るように指示があります。

学級担任になって教室を一つ任されたとき、このビニールシートが引きちぎられたように残っているのを見つけ、カッターナイフでビニールシートの残りを切り取ることから始めたことが一度ならずありました。

日常的な黒板の管理

黒板の管理は授業時間中(いわば教室の営業時間中)はその日の当番生徒(以下日直と呼びます)の仕事になります。黒板に関して日直の仕事は次のようなものです。注意事項も添えて学期はじめにクラス全員に伝えてあります。ちょっと神経質かも?

  • 毎時間授業が終われば、黒板を黒板拭きできれいに拭く
  • 黒板拭きは教室に備えられた黒板拭きクリーナーできれいにしておく
  • 黒板拭きを約45度傾けて拭くとと効果的
  • むやみに円弧を描くように勢い良く消さない。チョークの粉が飛ぶ
  • 上から下へまたは横一直線でゆっくり拭く。チョークの粉が飛びにくい

表から見えることはこれだけなのですが、これだけで黒板をきれいに維持することはできません。黒板で生じたチョークの粉の始末が必要です。黒板の下の部分(黒板拭きを置く所)にチョークの粉と使って小さくなったチョークがたまります。

これを掃除当番にきれいにしてもらうのですが、チョークの粉は微粉末で、角に貯まると雑巾では完全に取れません。こんな時のために、百円均一で小ぶりな筆か刷毛を買ってきて黒板の横にぶら下げておきます。

次に黒板の下の床(いわゆる教壇)に落ちたチョークの粉ですが、これも結構目立ちますので必ず水拭きの雑巾できれいに拭き取ります。

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黒板拭きクリーナーの掃除

これで一日の作業は終わりですが、週に一度か二週間に一度のとても大切な仕事があります。この作業ができているかそうでないかで、黒板の美しさは全く違ったものになります。おわかりでしょう?黒板拭きクリーナーの掃除です。

黒板拭きクリーナーの中にはチョークの粉を集める袋とスポンジフィルターが入っています。この袋が目詰まりを起こすとクリーナーの吸引力が落ちて黒板拭きの汚れが落ちなかったり、チョークの粉が別の隙間から吹き出したりします。

私自身の経験では毎金曜日の放課後黒板拭きクリーナーの中の袋とフィルターを洗って干すという習慣にしていました。もう少し具体的に言うと、クラスの保健委員にこの仕事をお願いしてその代わり保健委員は掃除当番から外すというルールにしていました。

その後が担任の仕事

これで黒板は美しく保たれるか?というと、そうは行かないのがこの世の常で、掃除の終わったあと教室で教科の補習があったり、クラブ活動の集まりがあったりして黒板は安らぐ間がありません。

結局、学級担任としては明日の朝一時間目のきれいな黒板を実現するためにすべてが終わった生徒下校時刻の頃にもう一度教室の整備をすることになります。黒板をチェックして机の列の乱れを直して学級担任は教室をあとにします。

今回のまとめ

  • 教室の黒板が美しいと気持ちよく授業ができる
  • 黒板を美しく保つのは学級担任の大事な仕事
  • 黒板の日常の管理は日直の仕事
  • 掃除当番も黒板の美しさを維持するのに大きく関与
  • 黒板拭きクリーナーの丁寧な管理が美しい黒板を支える
  • 結局、学級担任が見えないところでしっかり仕事をする

自分の経験をもとに書きましたが、思いを同じくする先生方とよく放課後遅くの廊下ですれ違うものでした。共通の方法論を持っている者同士はすぐに分かるものです。

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